こんなご時世でも、
どうしても、ゆずれないものがある。
"自然なワインを楽しむ店である"ということ。
少しハードルが高いと言われることもある。
「ウーロン茶一杯、
それだけでも飲んでもらえたなら、
ありがたいじゃない」
と言われたこともある。
しかし、
理想としている店のあり方を、
あきらめてしまっては、
私達は何のために店をはじめたのか・・・。
数年前、東京へ行った時、
私達はあるお店に恋した。

18:00 ドアオープン
BGMは軽快な、
ジャンゴ・ラインハルトの
Minor Swingがながれピークタイムへ。
満席の店内のゲストが雰囲気と一体化して馴染んでいく、
おのおの、
お店の楽しみ方を知っている。
とにかくご機嫌である。
五感満開!
ポンッ ポンッと、
コルクが横で後ろであいていく。
みんなワイン片手に楽しんでいる。
料理 香り 音 音楽 空間 会話 距離感

なんだろう、
いままで感じたことのないこの高揚感。
思い思いに時を過ごしているのに、
ワインがつなぐ、空気の一体感。
不思議な感覚に吸い込まれ、
私達がこのお店の一部になっていく。
場の雰囲気は、
そこにいる人の思い次第で決まる、
ということを体感した。
ナチュラルではあるが、
この空気は一日でなりたったものではない。
互いに良好な信頼関係があってこそ、
お店の信念と共に、
お店もお客様も、
幸せな場所であるのが、絶対条件。
"そんなお店をつくっていきたい!"
あらためて心に誓った日。
決してブレずに日々、継続。
東京一日目、
はしご酒のつもりが、 この時を存分に堪能し、
泥酔してしまった、素晴らしさよ。
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